私は長年、医療の現場でマッサージの仕事をしています。

クライアントさんはマッサージを受けられ身体が緩んでいくなか、自然の流れの中でご自身の心身の痛みや辛さ、色々な悩み、心のモヤモヤを言葉にされます。

傾聴や共感、適切な質問等を少しずつ行う事で、悩みの核心に自ら気が付かれ【アハ体験】を得て、心がとても軽くなったと喜ばれる方。

過去の記憶を自然に思い出され、当時の本当の気持ちや、言いたかったのに飲み込んでしまった言葉を、今吐き出すことで涙を流され、大きな心の癒しが起こる方。

気づきを得た事で勇気を出して行動することを決めたり、心の成長を遂げられたと仰った方。

家族関係が好転した方も多くいらっしゃいました。

施術の場で見せていただける心の本音を口にする勇気や、流される涙、表情の美しい変化などを拝見する度に、とても美しくて尊くて、じんわり幸せな気持ちにさせていただけます。

この事の積み重ねが、マッサージと心理カウンセリングを一緒に行うサロンを作ることに繋がりました。

私は幼少期から、とにかく自分は何か他の人とは違うという違和感を感じていました。
何に対しても敏感、過敏すぎるし、大人以上に色々な事に気付きやすかったように思います。

でも子供なので何かに気付いて伝えても、微妙な心情を聞いてもらいたくても、わかってもらえないし軽くあしらわれる！
最初は悲しさだった感情も次第に怒りに変わり、小学校に入る頃には早すぎる反抗期を迎え、その後数十年と反抗期が続きました。
私のインナーチャイルドは手に負えないレベルに傷ついていて、拗らせてもいました。
家族を含めて周りに味方が誰もいない、尊敬できる大人が見当たらない、それがとても怖くて、孤独で、不安がいつも渦巻いていました。
でも、それは弱いことだ！弱い自分は絶対認めたくない！との思いが強く、いつも去勢を張って自信があるフリをして生きていました。

敏感な気質を持っていることをマイナスな事、弱点だと捉えていた為、小学校から学生生活を終える20代まではずっと心が不安定で、いつもものすごいエネルギーを使って、普通の人、それ以上のすごい人(？)を演じて生きていました。
他人が私に抱くイメージに沿う自分を演出してもいました。
本当にめちゃくちゃをやって、荒れていた事もあります。

摂食障害、家出、退学、依存、鬱、引きこもり、自己否定。

いつも心が不安定で、不安・恐怖が心にある状態でした。

それらを紛らわすために過剰な刺激を求めていたような気もします。
対人関係もとても不安定だったなと振り返ると思います。

そして感謝の気持ちとか、謙虚さとか、当時の私には欠片もなかったですね。
被害者意識の塊でした。

思い出すだけでもイタくしんどい若い頃、でした。

とはいえそんな自分のままで良いとは思えず、いつも変わりたいと思っていました。

でも、勇気がでない。。
いつか、変われればいいや。。

それでも、生きづらさから抜け出すヒントが欲しくて、中学生の頃から心理学や哲学、啓発の本を読み、スクールや講座にもたくさん通っていました。

その中で、HSPという概念を知りました。
とてもとても、腑に落ちました。

30代に入った頃、人生で一番辛い出来事を何度も経験することとなり、足元が揺らぎました。
今までの自分のままではこの先生きていくことはできない！と、ようやく覚悟ができ、そこからは死に物狂いで自分自身に向き合う日々が始まりました。

結果としてそこから約4年間、とにかく自分を刷新したい気持ちひとつでプロの手を借り、主に親子関係や発達性トラウマをテーマにしたカウンセリングを毎月何度も受け続けました。

認めたくない、見たくもない思いや記憶にたくさん気づき、家でも心のワークに取り組み、ほぼ毎日泣いていたような記憶があります。
本当によく自分と向き合った日々でした。
こればかりは本当に自画自賛です。

そして気づけば、ある時から自分を肯定できるようになっていて、ありのままでいても大丈夫、むしろこれが私ですが何か？位に心が育っていました。

運気(？)もすごく上がったような感じで、幸せを感じる事がとても増えました。
見える景色が変わったような感覚。
いつかの自分が願っていた事が、叶っていくような事が何度も起こりました。
自分を諦めなかったご褒美かな、と思えました。

自分を変えていくという事は、何かを外側から取り入れることではなく、自分自身の心を深く見つめて気づき、表現し、自分に共感し、感情を解放していく事、自分が自分の最大の理解者になる事なのだと、身をもって思います。

このような自分の経験や、長く学び続けてきた心理的知識と高い共感性を生かし、ご縁のある方の心と身体のケアが出来るこのお仕事をさせていただいています。